メイタリンちゃんタイの冷凍保存を受けた2歳の少女!なぜ?
先日番宣見ていたら気になる内容がありました。
2歳の少女が冷凍保存(コールドスリープ)されているという話。
その年齢でなぜそのような状態になったのか。冷凍保存(コールドスリープ)について調べてみました。
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プロフィール
名前:Mathryn Noavaratpong
出身:タイ
家族:4人家族(父・母・兄)
享年:2歳
日本語で書くと、マセリンと書かれていることが多いですね。
なんの病気?
なぜそんな若くして亡くなったのかですが、原始神経外胚葉性腫瘍(PNET)という100万人に一人の小児脳腫瘍に侵されていたようです。
なんでも5歳以下の子供で発症し、発症した時には既に巨大な腫瘍になっていることが多いそうです。
世界的にも確立された治療法はないうえに、進行も早い悪性度が高い難病。
発覚後も懸命に治療にあたってきましたが2015年1月。
12回の脳外科手術、20回にも及ぶ化学療法や放射線療法に耐えてきましたが、植物状態に陥ってしまいます。
この時すでに癌は脳全体に広がっており、左側の脳は80%ほどが焼失した状態だったそうです。
両親も、屈託ない娘の笑顔が消えゆくのに耐えかねられず、冷凍保存を決意したと言います。
冷凍保存を選んだ理由
父親のサハトーンさんは医療エンジニアで、人体蘇生技術も昨今の技術革新のスピードを見て30年ほどで実現されるのではないかと考えているようです。
実は奥さんのナーリーラットさんは長男を生んだ後子宮摘出されており、メイタリンちゃんを体外受精で授かったという経緯もあり医療技術の進化に期待を寄せているというのもあるようです。
冷凍保存・コールドスリープは可能?
結論からいうと、保存する技術はあるが蘇生する技術はない。
というところのようです。
ただ冷凍するだけだと人間は80%が水分なので凍らすと体積が増えて細胞が破壊されてしまいます。
そうなると蘇生することは不可能です。
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今回冷凍保存した「アルコー延命財団」ではそうならない方法でガラス化という手法で保存しているようです。
アルコー延命財団(参考:wiki)
将来クローン技術が確立されたり、遺体からの蘇生技術が開発されることを期待して、液体窒素による超低温下でヒトの遺体を冷凍保存している。
1975年に設立され、現在では144遺体を保存している。
この財団の主張では次の3点の理由で冷凍保存の有用性を正当化しています。
1) 生命は基本的な構造が保存されている限り、停止させた後に再開させることが可能である。
2) ガラス化(virtification)によって生物学構造を適切に保存できる。
3) 分子レベルで構造を修復する技術は予見可能である。
(引用:ハテナダイアリー)
哺乳動物の1時間の冷凍実験は成功しているようですが、人の蘇生は今のところないようです。
費用は?
この財団では2種類の保存方法があります。
全身の冷凍保存・・・15万ドル(約1660万円)
頭部保存・・・・・・8万ドル(約890万円)
年会費・・・・・・・650ドル(約72,000円)
年会費は生きているときで、処置する費用として上記費用がかかるとされています。
今回のメイタリンちゃんは脳の保存をされているようです。
感想
「アルコー延命財団は冷凍保存までの施術と保管は請け負うが、蘇生に関しては、なんら保障はしていない。」ということなので、蘇生技術が確立しても成功するかはしりません。ってことですよね。
私的にはそこまでして、生き延びたいとは思わないですけど、親の子に対する思いというのは何としてもということがあるんでしょうか。
悔しい思いもあるでしょうが、ちゃんと弔って送ってあげるのがいいような気がするのは古いんでしょうかね。
いのちを救うというより、扱うっていう感覚がしてなんか違和感を感じた一件でした。
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