カザフスタン北部カラチの眠り病の原因が判明!その謎とは?
奇妙な出来事などの特集をするアンビリバボーの番宣で、村中の人々が眠りに落ちてしまう謎の病気があると紹介されていました。
ザクッと調べてみると、旧ソ連時代に投棄された廃棄物が原因とか、ウラン鉱山の放射能が原因とかおどろおどろしい文言が!
その詳細について調査してみました。
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場所
カザフスタンの北部に位置するカラチ
症状
昼夜を問わず突然、猛烈な睡魔に襲われ、数日間にわたって昏睡状態が続くというもの。
目覚めてからも倦怠感。記憶障害、子供たちに於いては厳格に襲われるケースもある。
最初の報告は2013年の3月。それから2015年3月2年の間で患者は120人超。
全校集会の後に複数の子供たちが一気に倒れたという報告もあったようです。
これだけの数が2年にわたり起きている。
しかも原因がわからないとなれば、非常に不安ですね。
ネットで調べてみても、「原因不明」「早期解決を求む」という内容がTOPにきているのみ。
放射能説
最初は1980年ごろのソ連崩壊後閉鎖となったウラン鉱山からの放射能が原因ではないかとされました。
ロシアメディアの取材班がウラン鉱山跡で放射線量を測定してみたところ、基準の16倍という高い数値を示したという事実もありました。
ただ、この16倍というのも即座に体に影響するものではないということと、7000か所の家で測定を行ってもそこまでの値が出たところは他になかったということから除外されます。
寄生虫説
現在眠り病として知られているのは「アフリカ睡眠病」があります。
<アフリカ睡眠病>
ツェツェバエが媒介する寄生性原虫トリパノソーマによって引き起こされる人獣共通感染症である。病状が進行すると睡眠周期が乱れ朦朧とした状態になり、さらには昏睡して死に至る疾患(引用;wiki)
こちらについてはアフリカの風土病であり、症状も似通ったところはあるも同じとするには弱いということで除外。
人々の間では陰謀説などがまことしやかに話されたりもしますが、発生から2年ののち原因が判明します。
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原因は?
今回の原因は一酸化炭素中毒ということで政府が発表(参考:The Guardian)
閉鎖された鉱山の中に一酸化炭素がたまり、それが噴出して中毒を起こしたというもの。
一酸化炭素中毒と言うと、死亡してしまうという印象が強かったですが、調べてみると軽い場合はそういうわけではないようですね。
軽度の一酸化炭素中毒では、頭痛、吐き気、めまい、集中力の低下、嘔吐、眠気、体調不良が起こります。多くの場合、軽度の一酸化炭素中毒は新鮮な空気を吸うことで回復します。中等度から重度の一酸化炭素中毒では、判断力の低下、錯乱、意識消失、けいれん発作、胸痛、息切れ、低血圧、昏睡などが起こります。そのため犠牲者の多くは自力で動くことができなくなり、救助が必要となります。重度の一酸化炭素中毒は、しばしば致死的です。まれに、重度の一酸化炭素中毒が回復したようにみえても、数週間後に記憶喪失、体調不良、視力障害(遅延型の神経精神症状)などが現れることがあります。(引用:メルクマニュアル医療百科事典)
まさに今回の症状と同じ。
以前もどこかインドの村が一酸化炭素で全滅したという事件や、北海道でも凍結した道路が原因でガス管が破裂。
土壌がフィルタの役割をしてガスにつけられていた臭いがとれきずかずに亡くなったという事件がありました。
今回については原因がはっきりして何よりでしたが、気が付かずに巻き込まれるというのが何とも恐ろしいと感じた事件でした。
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