アメリカで3人の少女を10年間監禁した容疑者の裏の顔とその後
アメリカのクリーブランドで恐ろしい事件がありました。
なんでも、2002年から2004年にかけて同じ通りで行方不明になった3人の少女が10年の歳月を経て2013年の5月に救出。
その犯人が近所に住むスクールバスの運転手だったというもの。
犯人の名前はアリエル・カストロ容疑者。なんでも多重人格者だったというが、どうな人物なのでしょう。
社交的で音楽好き、親切な隣人として知られていて、今回3人を助け出した人は「俺は1年前からここに住んでる。あいつとは一緒にバーベキューもした。リブ肉だとか色んなものを食って、サルサを聞いた。(言いたいことは)分かるだろ?」と語っています。(出典:AFPBBNews)
行方不明当時も捜索ボランティアとして参加していたようです。
地元の名士
カストロ家は第2次大戦後プエルトリコのヤウコ(Yauco)からクリーブランドへと移り住み、その一部が今回の事件の舞台となるエリー湖周辺に遷ったようです。
2004年に死亡した容疑者の父親、ノナ・カストロ(Nona Castro)氏は中古車販売業を経営していた。おじのフリオ・カストロ(Julio Castro)さんは現在も、食料品店を営む地域のヒスパニック系住民の中心人物だ。(容疑者宅がある)シーモア・アベニュー(Seymour Avenue)では、カストロ家はおおむね評判の良い一家だった。(出典:AFPBBNews)
裏の顔
こういった評判と裏腹に家族には裏の顔が見え隠れしていたようです。
それは、家族に対するDVです。
息子さんの話によると、何年も虐待がつづき、1996年に元妻のフィゲロアさんが家を出たとのこと。
その後も勝手に娘を連れ出して、元妻から引き離そうとしていると裁判で訴えられ、2005年に接見禁止を家裁より言い渡されています。
元妻も2012年に亡くなっているようですが、その再婚相手も娘に性的虐待を行っていたことがわかり、ほんとに悲惨な処遇と同情せざるを得ません。
裁判とその後
被告は拉致した被害者にレイプを行い妊娠した時には腹をけるなどの暴力行為を行い意図的に流産させていたりしたことが判明。
被害者のうち一人は子供を出産しておりDNA鑑定から被告の子供であることがわかったとか。
今回の件で弁護士は無罪を主張するも2013年8月1日に仮釈放なしの終身刑と禁錮1000年の刑を言い渡されます。
その後独房に収監されていた被告は2013年9月3日に首をつって死亡しているのが発見されます。
事件発覚から3カ月でのスピード判決。裁判の仕組みなどが全く分からないのですが、早いですね。
犯人は死亡したということですが、まだ被害者にとって精神的にはまだまだケアが必要。
少しでも早い社会復帰ができるのを祈りたいですね。
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