エコキャップ推進協会の内紛の概要が判明!どうなるポリオ根絶?

   2016/06/19


140411_cap

エコキャップ推進協会が集めたキャップの収益を説明と別の用途に使用していたことが判明し問題になっています。(Yahoo!News)

調べてみたところ「内紛で分裂」など穏やかでない内容がありましたのでまとめてみました。

スポンサードリンク

エコキャップ推進協会とは

2005年5月から活動の呼びかけを行い、同年7月に神奈川県立神奈川総合産業高等学校・大東文化大学練馬キャンパス・中板橋商店会が呼びかけに応えたことで活動が始まった。活動を全国に広げていくため2006年1月1日に任意団体「エコキャップ推進全国連絡協議会」を設立。2007年8月30日にエコキャップ推進協会と改称し、2008年2月8日に内閣府より特定非営利活動法人として認証された。(エコキャップ運動:wiki

元々「エコキャップ推進全国連絡協議会」という一つの団体だったのですが2013年2月に「特定非営利活動法人エコキャップ推進協会(以後ECC)」と「特定非営利活動法人全国障害者福祉援護協会 エコキャップ推進協会(以後福祉ECC)」の2つの団体に分かれていたようです。

内紛の真相は?

簡単に言うと母体創設時のメンバーが、理事長交代を何も知らされず不透明であったことに不信感を抱き決別したというものです。

福祉ECCの主張では、「エコキャップ運動には高い透明性と倫理観がなければならない」という創設時の理念から理事長には話し合いの元ふさわしい人物に依頼をしてきた。

母体創設に共に連絡を密にしていた専務理事兼事務局長でいらした永田近氏が亡くなられた後、突如として2代目理事長が退任され、現ECCの矢部氏が何の話し合いもなく就任したのが納得いかないという趣旨でした。

参考:初代理事長:笹森清氏(2007-2011.7:逝去のため)2代目理事長:藤沢久美氏(-2012.?)

「内紛」という表現が使われているのはさらに理由がありました。

その現状の不信感を持った経緯を母体のHPへ現福祉ECCの代表を務める間野氏が掲載してしまったのです。

それがコチラ ⇒ 魚拓

この暴挙に対し、引き継いだ理事長サイドも「旧ホームページに関する著作権侵害について」ということで、声明を出しています。

こうなるとまさに内紛ですよねorz

間野氏の行為も既に団体に所属していなかったのであれば自身のサイトに記載すべきですよね。この部分の言い分には現ECC理事長のおっしゃることがごもっとも思います。

嘘がばれた!?

世界の子供にポリオワクチンを届ける活動をしている「世界の子どもにワクチンを日本委員会」によると、2013年9月を最後に寄付をしておらず、寄付団体から内容証明を送りつけられているようです。(世界の子どもにワクチンを日本委員会サイト

冒頭のニュースでの会見やECCサイトを見てみると、新たな仕組みを作ろうとしていたと弁明されていましたので現在の活動目的を「キャップのリサイクル活動を通じて、環境や貧困をはじめとした世界の課題・地域再生などについて学ぶ機会を提供すること」とされていますので、なまじ「嘘」とまでは言えないのでしょうが奥歯に物が詰まった感じですね。。。

なんとも先ほどの紹介したページにコンプライアンス遵守を掲げていらっしゃいますが、「地球の子供にワクチンを届けよう」と掲げている以上はしっかりとした説明をしてもらいたいものですね。

スポンサードリンク

ポリオの現状

そもそもポリオってなにか

ポリオ(Acute poliomyelitis、急性灰白髄炎)とは、ポリオウイルスの中枢神経感染により生ずる四肢の急性弛緩性麻痺(acute flaccid paralysis:AFP) を典型的な症状とする疾患であり、かつては小児に多発したところから小児麻痺ともよばれていた。(引用:感染症情報センター

予防接種をすることで9割近くの子供が救われる病気。

ECCサイトに掲載されているように、現在では99%撲滅がされているようです。

しかしながら、ポリオというのはちょっと手を緩めると爆発的に増えてしまうそうです。

ポリオウイルスは手を緩めれば容易に再感染するものであり、実際に一度根絶を宣言した国での再流行の事例が散発している。特に本年は非常在国におけるポリオ野生株症例数が急増している(2012年にわずか5症例だったのに対して、2013年現在(2013年1—10月)197症例。うち約9割はソマリアにおいて流行しており、その他に本年流行が確認されている再定着国は、エチオピア、南スーダン、ケニアである。)(引用:一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチ

ワクチンさえ接種できればいいのですが、政情の不安定さから滞ってしまうことで完全に撲滅ができていない現状があります。

ポリオ根絶宣言

WHO(世界保健機関)は2000年までに根絶させるという採択を1988年に行いました。しかしながら、根絶まではいかず現在新しいプログラムで2018年までに根絶を目指し活動をしています。

感想

内紛という穏やかでないものを調べてみたところ、福祉ECCの間野さんの行動にも当時は問題がありましたが、今回の件があってECC理事長の行動も不振がぬぐえないものがありますね。

個人としてはHPで99%根絶できたと記載がありますが、先述の一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチのサイトを見ると既に2002年には99%根絶しています。ということは既に両団体の母体が創設される以前の話です。

いかにも自分たちの行動を正当化しているのを感じざるを得ない気がしますね。

ポリオ根絶については政情不安定な地域の子供にどのように摂取させるかということが問題になっているのですが、何とか達成してほしいものと思います。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください