トリシュナとクリシュナ日本人にもいた!結合双生児を調査した件
バングラディシュの結合双生児のトリシュナとクリシュナが番組で取り上げられてました。
2007年初め両親が貧しく育てられないと養護施設へ連れてこられます。
この結合双生児はなぜ発生するのか、二人の分離手術のその後について追ってみます。
結合双生児とは
本来1卵生の双子として生まれてくるはずが、受精後の初期段階で分裂がうまくいかず身体のどこかがくっついて産まれてきます。
その分類は結合部分によって胸結合体、臀結合体、頭蓋結合体などに分けられます。
分離手術
この結合双生児は分離ができる場合とそうでない場合があります。
生命維持に必要な器官が共有されていない場合には外科的に分離することができるとされています。
しかしながら、近年では脳や心臓を共有した分離手術でも成功した例が増えてきているようです。
今回のトリシュナとクリシュアについてもその一例になりますね。
なんでも成功の確率としては4分の1くらいということでした。
その他の結合双生児
日本では、ベトちゃんドクちゃんが有名ですね。
彼らは下半身と肛門を共有していました。
1988年にベトちゃんが意識不明の重体になった際、二人とも死亡してしまうのを避けるため、緊急で分離手術を受けそれぞれが分離されます。
ベトちゃんは一命はとどめますが脳障害をわずらってしまいます。
その後も寝たきりでしたが2007年に腎不全と肺炎の併発でベトちゃんはなくなってしまいます。
一方のドクちゃんは、兄と分かち合った片足という生涯はあるものの元気に育ち結婚して子供を授かるまでになっています。(参考:)
今回のトリシュナとクリシュナもクリシュナちゃんに障害がのこるという結果にはなっています。
やはり脳という重要な機関での結合となると、2人とも元気でというのはなかなか厳しいのでしょうね。
ただ、二人とも生存できているということは医学の進歩に目を奪うものがありますね。
日本の結合双生児
一卵性双生児の5万〜20万組当たり1組程度の割合で発生しているので、確率的にしらべてみます。
データの年代は違いますが、2009年には日本でも51人に1人。約2%が複産だったらしいので、2013年の出生数は102万9816人から試算すると。
20596人が複産の子。面倒なので、全部双子とすると5~20組はいてもおかしくありません。
しかしなかなか聞きませんよね。
それは細かく見ると人種によっても生まれてくる確率が違うようです。
黒人>白人>黄色人種(日本人)となっているようですね。
他にも、生命体と言えないようなこぶのようになっている場合もあり、ハリウッド俳優のアンディー・ガルシアさんがそうだったようです。
なんでも肩にこぶのようについており、出生後に除去手術を受けているそうです。
調べてみると、最近の日本にも事例がありました。
沖縄の長嶺姉妹です。
このお二人は全く双子で生まれますが、おなかの部分がくっついていたようです。
ただ、肝臓以外の部分がすべて別々であったということに救われ、2000年に出産されているのですが出生後すぐに分離手術が受けられ元気に過ごしていらっしゃいます。
以前TV番組で取り上げていたようですね。(仰天ニュース)
画像を上げようかと思いましたがいま15歳という多感なお年頃でもあるので今回は自粛しますw
原因について
遺伝子の要因ではないかと言われたしているようですが、そもそもよくわかっていないというのが現状のようですね。
近年双子の出産が増えているようです。それに伴って、こういった不遇の赤ちゃんが増えないことを祈らずにやみませんね。
また、ベトちゃんドクちゃんに至ってはベトナム戦争の枯葉剤の影響も示唆されています。
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産み分けという問題もありますが、早期の段階で発見治療できるよう医療が進歩してくれることが望まれますね。
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