田野ちなりちゃん食物アレルギーへの挑戦!驚きの治療法とは?
近年食物アレルギーを持つお子さんが増えているようですね。
東京都が3歳児を対象に行ったアレルギー疾患に関する調査を見てみると、食物アレルギーと診断された児童は1999年度が7.1%、2004年度は8.5%、そして2009年度は14.4%と年々増加しています。
自分たちが小さいころには全く見られなかった、アレルギー成分表示がファミレスのメニューにもよく目にするようになりました。
自分はアレルギーもちではないのですが改めて調べてみるとたくさんあるようですね。
食物アレルギー
食物アレルギーは、食物を摂取した時に免疫機序(アレルギー)を介して不利益な症状がでる場合と定義されています。アレルギー体質の人では特定のタンパク質にIgE抗体をつくりやすい免疫傾向があり、摂取した食物とこれらのIgE抗体を介して症状が起こるとされています。多くは食物を摂取してすぐから2時間程度でみられる即時型反応を示しますが、やや遅れて症状がでたりすることもあります。(引用:食物アレルギーねっと)
ごっつ簡単に言うと通常人間には体外から入ってきた異物に対し攻撃をし排除する免疫機能があります。その機能が食べ物に対して過剰に行われ炎症を起こしたり、体に不調を起こしてしまうこと。ってところでしょうか。
農林水産省のHPを見てみると次の項目がアレルギー食品としてあげられています。
えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
前者の7種類はその患者数や、発症した場合の重篤度の高さから原材料として使用した場合のみではなく、原材料を作るときに使用した場合にも表記させる必要があるようです。
症状とは
食物アレルギーの人が該当の食物を摂取した場合はどのようになるのでしょうか。
最も多いのは皮膚症状で赤くはれたり、かゆくなったり蕁麻疹ができるといったもの。
続いて呼吸器症状(ゼイゼイしたり、咳き込んだり)粘膜症状(口が腫れる、目が充血する)と続きます。
ひどい場合はショック症状が起きて血圧が下がり、意識がなくなるアナフィラキシーショックを起こしてしまうことがあるようです。
どの程度の摂取でどういう症状が出るかは全くの個人差ということです。
田野ちなりちゃんの挑戦
2003年に大阪で生まれた田野ちなりちゃんは重度の食物アレルギーで小麦や卵、乳製品など6種類のアレルギーがあるようです。
家族の食べこぼしが肌に触れるだけでかゆみを訴えるという敏感さ。これだと日常生活にも支障をきたしてしまうのではないかとホント大変だと同情してしまいます。
ご家族も5歳ごろまではそれまで一般的な「除去食療法」というアレルギーと触れない治療法を取ってきました。
しかしながらご家族は小学校入学前にいままでのアレルゲンを遠ざけるという考えではなく摂取可能な量を摂取することで徐々に慣らしていくという「経口免疫療法」をはじめます。
この治療法はまだ確立されたものではなく、一歩間違えるとアナフィラキシーショックを起こしてしまうというリスクがともなう危険なものです。
なぜ、そんな危険な方法を選んだのか。
そこには親の深い愛がありました。子供は成長と共に目の届かないものになっていくもの。いつまでも見守っていられるわけではないので、今のうちにできることをしっかりやってあげたいという思いからだそうです。
これまで6年間触れないように遠ざけてきたものをやめることに、しんどい目に遭わせてしまうんではないかと葛藤があったと明かしています。
そういったご両親の愛情に包まれ1年生を終わるころにはうどん1本と卵の黄身半分と白身1g、牛乳1mlを食べられるようになったそうです。
当のちなりちゃんもその愛情を感じ取ってか「カレーライスとフルーツポンチがたべたい」と意欲を持って治療にあたっています。
重度のアレルギーを持っているので簡単なことではないと思いますが、克服してほしいですね☆
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