十三夜の月見で呪いを解け!忌まわしい出来事から逃れる術とは?

   2019/08/27


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たいそうなタイトルをつけてしまいましたが、2014年は一三夜が171年ぶりに2回みられるそうです。

この一三夜ですが、江戸時代には慣習で一五夜を見たらみなければ災いが起こるとされていたようです。

そのため、一五夜もしくは一三夜のみしか見ないことを「片見月(片月見ともいう)」という不吉な言葉を使って避けていました。

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さらに、同じ場所で見なければならないとまで言われ、江戸時代の百科事典ともいえる「守貞漫稿(もりさだまんこう)」に次のような記述があります。

十五夜の日に外出してよそで中秋の名月を眺めた時には、十三夜の日にも同じ場所に出かけて行って月を眺めるべし。

いまでは迷信と言ってしまえばそれまでですが、当時はあえて一五夜と一三夜には外出を控えたりしていたようです。

現代に生まれてよかった!?w

一五夜の起源

月見の代名詞と言えば「お餅」ですね、なぜお餅を供えるのか。

古くは中国からわたってきた風習なのですが、お餅とその時期の作物を供えて鑑賞する習わしがあったようです。

中国で始まった言い伝えだと次のようなものです。

・むかーしむかし、あるところに「ゲイ」という、たいそうな弓使いの青年がおりました。
・あるとき10の太陽が一度に空に現れ大地は荒 れ果て、海は干上がり、人々は暮らしを立てることすらできなくなりました。
・そこでゲイが立ち向かい、9つの太陽を弓で落とし1つだけを決った時間にでて落ちるように約束させます。
・天下に名を知らしめ、村の勇者となったゲイは「ジョウガ」という、たいそう美しいお嫁さんをもらいます。
・その後、一人の年老いたお坊さんに出会い、ゲイの所業に感服したお坊さんは天に上り仙人になることができるという不老長寿の妙薬を授けるのです。
・しかし、ゲイは美しい嫁や周りと離れて天に昇ろうとは思わず、ジョウガに箪笥にしまわせたのです。
・そこで登場、悪がしこい「ホウモウ」が登場。ゲイの留守中にジョウガを脅し自分が薬を飲もうとします。
・ジョウガは仕方なく自身で飲み「ホウモウ」に渡るのを防いだのです。
・薬を飲むとみるみる天に昇っていき、少しでもゲイに近いところを強く願い月に舞い降り、月がひときわ輝くようになりました。
・ことの顛末を知ったゲイは悲しみ、その明るい月をジョウガとおもい好きだった果物を供えてまつるようになったのです。

これがお月見の始まりのようですね。ちなみに、ゲイとかホウモウとかネタじゃありませんからっ!w(参考:中国まるごと百科事典)

さて、この風習は日本では奈良時代に伝わり、現在の供物を供えるお祭りのような形になったのは平安時代からと言われています。

一五夜にはお餅を15個とその時期にとれる芋類をそなえることから、芋名月と呼ばれるのに対して、一三夜にはお餅を13個と栗や豆を供えることから、栗名月や豆名月と呼ばれるようですね。

餅を供えるのは、月を見立てたという説や、いもを見立てたという説があるようです。

 

一三夜の方が美しい!?

 

一三夜は月例でいうと満月に満たない月で若干かけています。なぜ、満月より美しいとされるのでしょうか?

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すべて、何も皆、事のととのほりたるは悪しきことなり。し残したるを、さてうち置きたるは、おもしろく、生き延ぶるわざなり(徒然草:第82段)

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と徒然草にあるように、「不足の美」「未完成の美」という美学からのようですね。

また、満月はかけてゆくのみ。未完の月は必ず満月になるからという説もあるようです。

171年ぶりの2回の一三夜

一五夜も一三夜も旧暦の8月15日とその1か月後9月13日に行います。

現在の太陽暦では4年に1回の閏年で1日分の誤差を修正しますが、旧暦では3年に1回の閏月で1か月を調整します。

そのため、旧暦でいうと1年が13か月あることになり、今年はその閏月が9月になるようです。(閏9月という)

wikiによると江戸時代には閏月を何月にするかという決まりはさだかではなかったようですが、現在は「一定のルール」に沿って挿入されるようです。

そのルールはあまりに難しすぎるので割愛。

で、2回目のいわゆる閏9月13日に十三夜の月が見られるのが171年ぶりとのこと。

 

十五夜といっても天文学的には若干の誤差があるため、必ずしも満月とは限りません。

今年は171年ぶりに重なる上天候も上々です!

一五夜を見た方でひとり身の方はあなたのジョウガとの出会いを祈ってみるのもいいかもしれませんね♪

やっぱ天文学って浪漫だ~☆


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