脳空気塞栓症ってなに?ヘリウムを吸って起こされた病気とは!
ヘリウムを吸って、倒れてしまった若干12歳のアイドル(3B juniorの一員)がニュースで話題になっています。
誰かというのは他のブログでしてくれているので私はその原因とされる「脳空気塞栓症」についてより詳しく調べてみたいと思います。
脳空気塞栓症
医学用語」+「脳空気塞栓症」で調べてみましたが、どんぴしゃな用語は出てきませんでした。
主に、「脳梗塞」「脳塞栓」というのが結果として出てくるようです。
同様の病気を図示すると次のようになるようです。(参考:野澤内科循環器科HPより)
そこで、原因をわかりやすくするために、ヘリウムとは関係なく「空気塞栓」という名前にしたのかなと思います。
脳血栓(のうけっせん)と脳塞栓(のうそくせん)
脳血栓(のうけっせん)
細かいところは省きますが、こちらは脳の血管が起因の病気です。
文字通り血液がドロドロになることにより血管壁にこびりつきだんだんと血管が詰まってきます。
そこで血液が流れにくくなりよどみができてやがて詰まってしまう。
そうして血液が流れなくなり、その先に酸素が行きわたらなくなって障害が出てしまいます。
掃除をしない排水溝と同じイメージですね。
これは、すぐに発症するわけではなく数時間から数日、ときには1か月にわたり時間を追ってゆるやかに段階的に症状が強くなってくるのが特徴のようです。
また、高齢の男性喫煙者に多い病気のようです。
脳塞栓(のうそくせん)
これは脳以外の部位に発生した血栓、細菌、腫瘍(しゅよう)、脂肪、空気(の泡)などが血液中を流れてきて、脳の動脈にひっかかってつまらせるの病気です。
脳血栓のように徐々に進行が進むのではなく、突発的におきて症状も比較すると思い場合が多いようです。
この場合に注意しないといけないのが、出血性脳梗塞(しゅっけつせいのうこうそく)です。
出血性脳梗塞(しゅっけつせいのうこうそく)
6時間以上血管が詰まっていてその先に血液がいかないと血管が弱ってしまいます。
その弱ったところに血液が流れると弱くなった血管が破れて血液が漏れて出血してしまう可能性があります。
さらにこの時の自覚症状が出にくく精密検査をしないと診断できないという危うさがあります。
漏れ出した場所が脳の内頚動脈か椎骨脳底動脈かで症状が異なるようです。
場所は以下の図を参照(画像引用:横浜新緑総合病院HP)
前者は五感が鈍くなる。しゃべれなくなっる。やろうとしているのにできない。認知障害などがおこり、それが場所によっては意識障害がひどく脳がはれ上がり、後遺症をのこしたり最悪死亡したりすることもあるようです。
後者の場合は不随意運動(意識なく勝手に体が動くこと。)や、ろれつが回らなくなったり力はいるのに立ち上がれなり、場所が悪いと生命活動の中枢部が犯され重篤な状態になることもあるようです。
まとめ
・脳空気塞栓症は原因をわかりやすくするための呼称
・脳梗塞といっても原因により症状が違う
・回復したからと言って安心は禁物
今回はすぐに病院に搬送されすでに手を動かしたりできているとの報道もあります。
脳塞栓は治療が早いほど良くなる確率は上がるということですからその対応が功を奏することを祈ってやみませんね。
(参考:コトバンク)
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