久保俊治自然の中で生きる熊撃ちの生活は儲かるものなの?
情熱大陸で久保俊治さんが特集されます。
今回はヒグマを追う猟師として紹介されますが、猟師というので生活はできるものなのでしょうか。
そういった疑問について調べてみます。
プロフィール
1947年北海道・小樽市生まれ
小さいころ父親が趣味で行っていた狩猟についていっているうちに猟師に興味を持ったとか。
20代で猟師になる決意をし日本人で初めて、アメリカの狩猟ガイド養成学校「アウトフィッターズ・アンド・ガイズ・スクール」に入学します。
帰国後、知床半島の標津町へ移り住み現在の生活基盤を築きます。
猟師の収入
この猟師と言っても収入はどの程度なのか。
獲物は、角が良ければシカは頭だけで1頭10万円ほどで、キツネの皮は1頭1万円。
熊は毛皮や胆が良ければ1頭30万円ほどとのこと。
一人での山での生活には、車の維持費やガソリン代、米や味噌などの食料費、タバコなどの嗜好品を入れても50万円もあれば充分に生きていけたとおっしゃっており、決してもうかるというわけではないようですね。
なぜ儲かるわけではないのに、猟師生活を続けるのか。
狩った獲物は売れるものは売り、売れないモノは食料とする。
食べるものがあって、狩猟という刺激的な生活を続けることが出来る。
何ものにも縛られずに生きていける環境。そういう中で、自然という遥かに大きなものを相手にしながら、その恵みをいただいて生きていく。
そういう自由がやめられないということです。
猟師になるには
どの程度費用が必要になってくるのか。
まず猟師には免許が必要になります。その免許使う銃の種類によって種類が異なるようです。
散弾銃と空気銃、両方使う猟の場合、第一種銃猟免許。空気銃のみの場合、第二種銃猟免許。
ワナ猟師の場合は、「わな猟免許」、網で魚を獲りたい場合には「網猟免許」など。
久保さんの場合は、銃を使うので第1種銃猟免許をもっているようですね。
銃を持つためには講習が必要なので、その費用などをまとめてみると
初心者講習会 : 6,800円
教習射撃資格認定 : 8,300円
射撃教習費 : 約30,000円(※)
所持許可、認可証の交付・最初の1丁 : 10,500円
猟友会の講習会費 : 10,000円
狩猟免許の試験の手数料 : 5,200円
新品散弾銃 : 200,000円(※)
銃の持ち運び用のケース : 10,000円(※)
弾50発 : 5,000円(※)
保管用ロッカー : 40,000円(※)
狩猟税(第一種銃猟免許) : 16,500円
交付手数料 : 1,800円
猟友会の登録費 : 12,000円
合計 : 356,100円
(NEVERまとめ)
いわばヒグマ1頭はゆうにかかるんですね。
久保さんは、猟師に生きがいを感じ自然の偉大さを娘にも教えるため自分の娘が小学校に入学した時8kmの道のりを徒歩で通学させていたとか。
熊よけの鈴をつけ、夏には「蛇、出るな~」と叫びながら山道を投稿しています。
そのころの記録として「大草原の少女 みゆきちゃん」というドキュメンタリーが北海道放送で15~16年前に放送されていたようです。
現在はDVDとして発売されています。
[DVD] 大草原の少女みゆきちゃん |
ここでは両親は「牧場を営んでいる」と紹介があるため、猟師だけではないようですね。
久保さんは猟をする時も通常は5~6人でチームを組んで狩りをおこなうのですが、「対等の関係でいたいから」と40年以上熊と1対1で向き合い、これまで70頭以上のヒグマを仕留めてきました。
自然に向き合う姿勢が話題を呼び、各地で公演もされているようです。
命を懸けた生きざまの話など機会があったらぜひ聞いてみたいですね。
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