致死量わずか3gのカエンダケの猛威!ナラ枯れとそのメカニズムは
関西方面でカエンダケ発見の報告が増えているようです。
このカエンダケ見た目としてはすごくキレイ!?子供さんなんかは興味を持ってふと触ってしまいそうですよね。
しかしながら、要注意です。このカエンダケは毒性が非常に強く。粘膜に強く作用をするようですが、触るだけでも手に湿疹ができたり、皮膚がただれ落ちたりすることがあるようです。
ベニナギナタケという食べられるものが似ているのですが、間違って食べてしまうと大変なことになります。
生の場合わずか、3gが致死量で運動障害や多臓器不全などの症状が出て、死亡することもあるとのこと。
古くは江戸時代の文章にも「大毒あるといへり」とあり、昔から中毒になっていたようです。
カエンダケはどのようにな場所に生えるのか。
初夏から秋にかけ、広葉樹(ミズナラ・コナラ)の立ち枯れ木の根際や、なかば地中に埋もれた倒木などから発生する。立ち枯れ木の周囲に発生する場合、子実体の基部は、地中に走る樹木の枯れた太い根につながっている。分類学的位置から考えて、腐朽した木材を栄養源とするのではなく、木材の中に生息している他の菌の菌糸から栄養を得ている可能性がある(後述)。(wiki)
このように、ナラの木が枯れたところに発生する生態があるようです。ここ数年増えているのはカエンダケの生える場所、ナラの木枯れる『ナラ枯れ』と呼ばれる現象が全国各地で増えていることが原因のようです。
では次にナラ枯れについて調べてみました。
ナラ枯れ
ナラ枯れは「カシナガキクイムシ」という甲虫が木に穴をあけ住み着き、その虫から糸状菌が木に感染し菌糸が水の通り道を塞ぐため枯れてしまうのです。
木が枯れてしまうと、カシナガキクイムシは別の木に移り新たに巣をつくりナラ枯れが連鎖していくのです。
それを防ぐにはナラ枯れが起きたらその木を伐採しカシナガキクイムシの増殖を防ぐ必要があります。
最近では林業が衰退の一途をたどっており放置されているためということが今回のカエンダケの報告につながったようですね。
これからキノコ狩りの季節ですが、見かけたら絶対素手でさわらないように要注意です!!
この記事へのコメントはこちら