馬渕晴子地上げ屋と壮絶な戦いの最後とは?顚末が公開
今夜の番組で、NHK3人娘としてTVの黎明期に活躍された馬渕春子さんが特集されます。
バブル期にあった地上げ屋との壮絶な戦いの様子を描いたもののようですが、どのような方だったのでしょうか。
プロフィール
名前:馬渕春子
出身:東京都
生年月日:1936年11月2日~2012年10月3日(享年75歳)
職業:女優
1954年に『女人の館』でスクリーンデビューし、その後1957年に小林千登勢さん、冨士眞奈美さんと共にNHKの専属女優となりNHK3人娘として人気を博したそうです。
その後同じく俳優の井上孝雄さんと結婚されます。
一時は芸能活動を休止されていましたが、1961年に復帰されます。
復帰後はNHKの連ドラなどで母親役を演じることが多くなり名脇役として活躍されました。
母親役として清楚なイメージがある彼女ですが40歳の頃女優として初めて月刊誌にヌードを公表し話題になるなど当時としては破天荒な様子がうかがえます。
晩年は肺がんが見つかり手術をすることで一度は回復を見せていたのですが、別な場所で新にがんが発覚し75歳で天寿を全うされました。
地上げ屋裁判
馬渕さんは1969年ごろ結婚されたときに赤坂の1当地に高級マンションを購入されました。
それから15年ほどたった1986年ごろいわばバブル景気のはじめですが不動産業者の土地の買い占めに合うこととなります。
当時日本の経済は土地の価格が急騰し、転売で利益を得る人々が多くいました。
資産を持った人間。いわば土地や建物を持った人々がウハウハな時代ですね。
そこで東京一等地に住む人々がターゲットになり転売目的で土地を手に入れようと必死になっていたのです。
普通に交渉して土地を手に入れる分には何ら問題はないのでしょうが問題になったのはその手法です。
買い占めの裏には暴力団などが関与することも多く、執拗な嫌がらせや脅迫が行われていたのです。
その騒動に巻き込まれ、不動産業者を相手取り裁判を起こすことになったのです。
そんななか、1986年には新語・流行語大賞において地揚げ・底地買いで不快語追放応援賞というのを受賞することとなりました。
きっかけと結末
なぜ彼女はこのような事態になったのでしょうか。
「曲がったことが大嫌いで厳しい一面もあった。でもそれは正義感から来るもの。自分にも厳しく責任感が強い人だった」
このように関係者が彼女の性格について話している記事がありました。
初めは同じ地域に住む住民から相談を受け、先頭に立つことになったのですが相手からの嫌がらせに屈し依頼者は早々に引っ越しをしてしまいます。
通常であれば、そこで終わりとなるはずですが先述の性格から自身が不動産業者に対してもかなり不満を持たれた様子でズブズブとこの事態に発展していったようです。
結果的に全面敗訴で終わってしまったようですが人間の尊厳を脅かす対応については断固として立ち向かう姿勢が見て取れました。
当時はネットなどもない社会。このようなときの対策なども調べようがなかったでしょうから非常に不安であったと思います。
詳細については、番組で紹介されると思いますが他の番組で見た印象では惨憺たるものでした。
そのような状況を潜り抜けて天寿を全うされた馬渕さん。ご冥福をお祈りしたいですね。
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