マーティン・ピストリウス意識不明から回復した軌跡!その現在は?
「世界まる見えTV特捜部」で意識不明の植物状態から生還した、南アフリカ出身の「マーティン・ピストリウス」さんが取り上げられます。
まったく問題なかった幼少期。
どのようにして回復していったのでしょうか。
名前:マーティン・ピストリウス
生年月日:1976年
出身:南アフリカ共和国
国籍:南アフリカ共和国
公式サイト:ghostboybook.com
概要
小さいころは特に問題なく過ごしていたマーティンですが、12歳のころから自分で動くことができなくなっていきます。
当時は南アフリカにすんでいたのですが、医師がクリプトコッカス脳炎や結核脳ではないかと診断されますが正確な診断が下せない状態だったと言います。
最終的に14歳の時から昏睡状態に陥ってしまい、そのまま回復は難しいと診断されたようです。
つきっきりの看護が必要になり、夜中も床ずれ防止のため2時間ごとに起きて体位変換をするなどの看護が続ます。
転機
それは16歳になったころ。
看護師がある一定の言葉に反応することに気づいたのです。
もしかしたら、意識を取り戻しているのではないかと改めてテストが行われたところ、回復していることが判明します。
そこからリハビリを行い徐々に回復をみせ、パソコンを使って自分の考えを伝えることもできるようになりました。
19歳になるころには完全に意識を回復し、大学まで卒業します。
【追記】
番組によると、意識は回復していたが13年意志が伝えられなかったと紹介されていました。
また、保護施設で意識があるとは思われず6年間虐待を受けていたことも明らかになります。
まさに生き地獄で想像するにもおぞましいですね。
現在は
2008年の32歳の頃、イギリスに在住の妹を通じジョアンナという女性と出会いその翌年には結婚されます。
2011年時点ではまだ話すことはできずパソコンを使って意志を伝えているようですね。(参考:wiki(英語版))
マーティンさんは意思を伝えることができないだけで、周りのことはわかっていたと言います。
昏睡人両親の言った『このままなくなってくれれば』という言葉を聞いていたともありました。
実際、意識はあるが伝えられない。とても恐ろしいことですね。
アメリカでは「シャイボ事件」という有名な判例があります。
1990年、フロリダ州のテリ・シャイボ(Theresa Marie Schiavo, 当時26歳)は、過激なダイエットによる摂食障害で倒れ、心臓一時停止で脳を損傷した。自発呼吸はしていたが、栄養と水分の補給が必要な状態であった。数年後もテリの病状は改善せず、脳死ではないが永続的植物状態(PVS: Persistent Vegetative State)であり、回復の見込みはないと考えられていた。(引用:Ethics)
生命維持に必要な栄養チューブを抜く抜かないで数年にわたり繰り返されていた事例です。
シャイボさんは亡くなる前にご主人と生命維持装置などを付けられたまま生きていたくないと話がついていたのですが、生きていてほしい両親は後見人として不適格であると裁判を起こしたことが始まりです。
その途中、生命維持装置を実際に外されましたが、裁判の結果でまたつけられたりという繰返しがありました。
キリスト教団体も裁判に参加し大々的に注目を浴びます。
最終的に生かすための法案が可決されるも、テリさんは最後にチューブを外されてそのままなくなりました。
「脳死」と「植物状態」。前者は意識がない。後者は意識がある。ということなのでしょうが、事前にそのような状態に陥るということがわかっていることなど早々ないですよね。
残された人々で命の終わりを決めるなんて早々できることではないと思います。
今回マーティンさんはAACの普及活動にも努めておいでのようです。(参考:Martinpistorius.com/)
本人や残された方が困らないさらなる技術の発達・発展を望みたいですね。
最期にマーティンさんがその一部始終を書いたという自伝をご紹介。
その名も「Ghost Boy」これは洋書で翻訳版はあいにく見つけられませんでした。
お値段も書籍にしては良いお値段がするようでorz
一応電子書籍版もあったようなので、英語に自信がある方は購入されてみてもいいかもしれませんね♪
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