食道発声法でつんくさん歌えるか!?他の発声方法との違いを検証
シャ乱Qのボーカルであり、モー娘。のプロデューサーとして有名なつんくさんがかねてより喉頭がんで闘病されていましたが声帯切除を行ったことで話題になっていました。
改めて声を取り戻すために、食道発声法を練習されているようですがその食道発声とはどういったものか調べてみました。
プロフィール
生年月日1968年10月29日
出身地大阪府
所属TNX株式会社音楽家・エンターテインメントプロデューサー、作詞家、作曲家、総合エンターテインメント株式会社<TNX株式会社>代表取締役社長。
1988年シャ乱Qを結成。1992年にメジャーデビューし4曲のミリオンセラーを記録。
その後、日本を代表するヴォーカルユニット「モーニング娘。」をプロデュースし大ヒット、代表曲「LOVEマシーン」(1999年)は176万枚以上のセールスを記録。公式サイト:つんく♂オフィシャルサイト
公式ブログ:つんブロ♂芸能コース
公式Twitter:@tsunkuboy
経緯
2014年3月、つんく♂さんが喉頭がん告白
2014年9月、つんく♂さんが喉頭がん寛解報告
2014年10月、がん再発見と手術成功を報告
私の身内にもがんを患った家族がいたので知っていたのですが、がんという病気は完治という言葉は使わないんだそうです。
寛解
病気による症状が好転または、ほぼ消失し、臨床的にコントロールされた状態を指す。すなわち、一般的な意味で完治せずとも、臨床的に「問題ない程度」にまで状態がよくなる、あるいはその状態が続けば寛解したと見なす(wiki)
血液のガンとされる白血病は寛解から5年たったら完治といわれるようですね。
声帯の摘出については先日、母校の近畿大学のプロデュースで登場し電撃発表となりました。
報道で見られた方も多いと思いますが、その報道の中で食道発声の特訓をはじめられたとありました。
目標として歌を歌うこととありましたが現実的にどうなのでしょうか。
食道発声とは?
さまざまな病気などで声帯を切除した方が声を取り戻すのにどういった方法があるのかというと主に次の3つがあるようです。
・食道発声
・人口咽頭(電気咽頭)
・咽頭形成(シャント法)
人が声を出す仕組みを簡単に言うと声帯を肺からの空気で震わせで音源となる音をだし、口や舌の動きで言葉にします。
音源の部位と動力(空気)がそれぞれでことなります。
食道音声はゲップを出す要領で食道に空気をためて出すことで食道のヒダを震わせて音源を作成させます。人口咽頭は空気を必要とせず「ブブブ」といった音を機械的に出します。
その折衷法というのがシャント法で、気管と食道を人口の管でつなぎ空気は肺から出して音源は食道のヒダをつかいする発生させる方法です。
説明するには動画をご覧頂いた方がわかりやすいと思いますので探してみました。
・食道発声
・人口咽頭(電気咽頭)
・咽頭形成(シャント法)
こうしてみてみると、つんくさんが選んだ食道発声はまったくの自身の体を使って発声しています。
他のものと比べると、肺をつかっての空気をだすわけではないので溜められる空気の差がそのまま声量につながっています。(成人平均肺活量:3,000~5,000cc/食道:150~200cc)
実用的になるにはかなりの練習が必要なようです。
たいして折衷案のシャント法については、早く声は出せるようになりますが費用がかかる方法のようです。
他にも食道発声法以外は動画を見てわかるように機器を持ったり空気の道を作るために操作をすることで片手がとられてしまうというデメリットがあります。
最近では技術の発達によりシャント法を活用している場合には「フリーハンズ」という自動的に操作してくれるものもあるようです。
歌えるのか?
つんくさんが選択した「食道発声」については動画で見てわかるように肺活量の問題から以前のように歌うということは厳しいのではないかと思いました。
しかし、つんくさんについてはまず歌うことより自信の体を使って自分の声を取り戻すということに生きがいを見つけていらっしゃるようですので、是非ものにして私たちの前に姿を見せてほしいですね。
この記事へのコメントはこちら